インプラントするべき?しないべき?

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インプラントはやめた方がいいといわれる理由は???

インプラントをやめた方がいいといわれる理由

〇外科手術が必要
インプラントは歯茎を切開し顎の骨に人口歯根を埋入する外科手術を伴います。
麻酔をするので手術中は痛みを伴いませんが、術後は腫れや痛みなどの症状が出てくることがあります。
また、術前は口腔内の検査を細かく行い手術を行いますが血管や神経の損傷感染症のリスクもあります。

〇自由診療のため費用が高い
インプラントは全額自己負担になります。
費用は医院によって異なりますが、平均1本あたり30万~50万が相場です。
ただ、インプラントは入れ歯やブリッジなどに比べて寿命が長く、平均10年から15年とされており定期的な歯科医院でのメンテナンスや自宅でのセルフケアによっては半永久的に使用することができます。

〇治療期間が長い
インプラント治療は外科手術を伴うので傷口の治癒を待ったり、インプラントと顎の骨が癒着するのに期間を置く必要があります。待機期間は人によって異なりますが大体3~6ヵ月です。
また、手術内容も1回法2回法があるため通院期間も変わってきます。
そのため、治療を始めてから最終的に被せ物が入るまでトータル約半年から1年かかります。
急ぎの方や、長く通うことができないかたには不向きです。

〇感染症のリスクがある
手術中に細菌が入り込むと感染症のリスクが高まります。
また、インプラントは人工歯なので虫歯になることはありませんが細菌感染がおこるとインプラント周りの組織が炎症をおこし歯周病を発症し「インプラント周囲炎」をおこします。

インプラント周囲炎は重症化すると最悪の場合インプラントが脱落したりグラグラすることもあります。

〇顎の骨が少ないと治療の対象外になることも
インプラントは顎の骨が少ないと適切に埋入することができず治療が難しいと判断されることもあります。
ただし、必ずしもできないというわけではなく、骨造成(骨を増やす手術)をすることによって治療できる場合もあります。
骨造成は治療の方法が人によって異なるため、歯科医院への相談を行いましょう。

〇全身疾患や持病があると治療が難しい
例えば、糖尿病や骨粗鬆症、心疾患、高血圧などがあると感染症血が止まりにくい心臓への負担が大きくなるなどのリスクが高まります。

〇治療後も定期的なメンテナンス
インプラントは治療が終わるとついつい油断してしまいがちですが定期的なメンテナンスを怠るとインプラント周囲炎のリスクが高まります。

〇再治療が難しい
インプラントはインプラント体(人口歯根)アバットメント(土台)上部構造(人口歯)の3つに分けられます。
上部構造が割れたり、アバットメントの緩みなどであれば修理で済ますこともできますがインプラント体の破損であれば再治療は難しくなります。
インプラント体の破損や脱落の原因は、手術の失敗や、骨との結合が上手くいかなかったこと、インプラント周囲炎の重症化噛み合わせの不具合など様々です。
このような理由でインプラントを撤去した場合、ブリッジや入れ歯を検討していくことになります。

〇金属アレルギーのリスクがある
インプラントの人口歯にはチタンといわれる金属が使用されてます。チタンは他の金属に比べると金属アレルギーの可能性が低いとされていますがゼロとは言い切れないためアレルギー症状が出ることもあります。
しかし、歯科医院によっては金属アレルギーに対応したジルコニアを使用しているところもあります。

〇強く噛むと破損の恐れがある
インプラントは天然歯と変わらない噛む力を持つため食事の際には違和感なく使用できます。
ただ、天然の歯根には歯根膜といって噛む力を軽減させるクッションのような膜がありますが、インプラントの歯根にはないため、過度に強い力で噛んでしまうと耐えきれずに破損してしまうこともあります。


 

インプラント治療を受けるか判断するポイント

〇自分の希望がインプラント治療によって叶うのか
失った歯にはインプラント治療のほかにブリッジや入れ歯といった選択枝があります。
その中でもインプラントは見た目も綺麗で口元を美しく保て、天然歯とほとんど変わらない噛み心地お手入れの楽さなどのメリットもあり、これらを求めている場合はオススメです。

〇インプラントのデメリットを受け入れられるのか
インプラントには様々なデメリットも存在するため、ご自身がそこも含めて受け入れられるのかも重要なポイントです。

〇適切なインプラント治療は受けられそうか
インプラント治療は外科手術を伴い、かつ長い期間の通院が必要なため、歯科医院や歯科医師が自分に合うかどうかも大切なポイントになります。
 

インプラント治療が向かない人の特徴は???

治療後に定期的なメンテナンスに通えない方
自宅でセルフケアを行う習慣がない方
費用が気なる、押さえたい方
どうしても手術が怖い、不安が大きい方
インプラント治療が難しいといわれた方

上記に当てはまる項目がある場合は入れ歯やブリッジなどの他の治療も視野にいれて対応していきましょう。
また、問題点によっては歯科医院と相談して解決していけることもありますのでまずはお気軽にお近くの歯科医院までご相談ください。