唾液の役割

唾液の役割

皆さんこんにちは!
暑さもだんだんと和らいできて、少し過ごしやすくなってきましたね。

今日は唾液の働きについてお話ししたいと思います✨

唾液は唾液腺から分泌されるもので、成人の分泌量は1日あたり約1.0~1.5㍑ほどです。


歯はエナメル質やセメント質、象牙質から出来ており、これらは石灰化したミネラル(リン酸カルシウムなど)の結晶でできています。
 
虫歯の原因菌が作り出した酸は、歯の結晶をリン酸とカルシウムに分解し、同時に歯からミネラルを奪います。
これを脱灰といいます。
 
お口の中は普段は中性に近い弱酸性に保たれていますが、食後または甘いものを食べた後は、虫歯の原因菌が酸を作り出すため、酸性に傾いて脱灰が起こります。
 
一方、唾液には酸性に傾いたお口の中を中性に戻す作用があって、食事によってお口の中が中性に近づくと、唾液中のミネラルが、エナメル質の溶けた部分を修復してくれます。
 
この唾液の修復作用を再石灰化といいます。
つまり、お口の中では脱灰再石灰化が繰り返されています。


🦷再石灰化が行われていても虫歯になってしまうことがあるの?🦷

脱灰と再石灰化のバランスが取れていれば、虫歯にはなりません。
 
しかし、甘い飲み物やお菓子などを1日に何度も飲食していると、細菌は酸を作り続けることになるので脱灰し続け、唾液による再石灰化が追いつかなくなってしまいます。
そのため酸によってどんどん歯が溶かされ、虫歯が進行してしまうのです。
 
これらを改善するためには、一日の決まった時間にだけ甘いものを飲食するように、食生活を改善することが必要です。
 
それに加えて、歯ブラシやデンタルフロスなどを使って丁寧に歯磨きなどのデンタルケアを行い、数ヶ月に一度は歯医者の定期健診を受けて細菌の棲み家である歯垢や歯石を徹底的に除去することが大切です。

唾液は虫歯予防だけでなく、お口の中を守るために様々な働きをしています。
また今後のブログでもご紹介していきますね♪