抜けた永久歯が汚れたからといってゴシゴシ磨いてしまうと、この大切な歯根膜を失い、元の場所に戻すことが難しくなってしまいます。

歯根膜は人体外の環境に弱いため、保存の仕方にも注意が必要です。

永久歯が根本から抜けてしまった場合、早急な歯科・口腔外科の受診が望まれ、この時間が短ければ短いほど元の形に戻せる可能性が高まります。

では、医療機関を受診できるまで、どのように保存すればよいのでしょうか。


🦷歯の触り方に注意🦷
歯の頭（白い方）を扱うようにします。根本にある歯根膜に極力触れないようにし、保護します。


🦷汚れていたら軽く洗い流す🦷
砂がついている場合は、軽く洗い流します。ゴシゴシは磨かないでください。


🦷元の場所に戻す🦷
抜けた永久歯を一時的に保存するのに最も良い手段は、「元の場所」に戻すことです。
できる限り元の状態と同じになるように優しく挿入し直し、本人または介助者がこれを保持しながら医療機関に向かいます。
どこに戻すべきかわからない場合や、口腔内や歯の損傷が激しく二次的に創傷を作る危険がある場合などは、無理は禁物です。


🦷保存液や牛乳でも代用できます🦷
永久歯を元の場所に戻せない場合は、保存用の液体に浸しますが、ほとんどの方は持ち合わせていないはずです。
日用品で代用する場合は、「牛乳」に浸しておくのが良いとされています。

また、牛乳も手に入らない場合はお子さん自身の唾液を貯め、これに保存しておく方法も良いそうです。


そしてできる限り早く歯科医院へ受診してください。
時間が経つほどに戻せる可能性が低くなってしまいます。

急なことで焦ってしまうと思いますが、落ち着いて行動しましょう♪