歯根破折

歯根破折の原因

歯根の破折の原因には大別して、加圧要素と受圧要素があります。

加圧要素には、歯ぎしり・噛み癖・強い咬合力・硬い食品嗜好などが挙げられます。
これらが直接歯根破折の引き金になる場合もあるかもしれませんが、多くの場合は加圧要素が働いているところに、破折の原因を抱えている歯がたまたま存在して、破折に至ったと考えられます。

歯根破折と関係する受圧要素としては、神経の治療をした歯、大きな土台の使用、一度外れた土台の再利用、被せものを入れた後の神経の治療、歯の分割などが考えられます。

歯根分割については、大臼歯は歯根分割後10年を経過するとトラブルが増えます。
その半数近くが歯根破折であり、場所としては下の大臼歯が圧倒的に多く、この原因として下の歯の歯根の方が狭小であることを研究で報告しています。

さらに下の歯の方が咬合力が加わりやすいことも原因として考えられています。