「歯ブラシだけでは歯列全体の約半分しかプラークが取り切れない」とよく聞きますが、そもそも歯の間の清掃は必要なのでしょうか？

Gravesらの研究では、「歯ブラシのみを使っているグループ」と「歯ブラシとデンタルフロスを使っているグループ」を比較したところ、歯間の出血スコアの減少量に約2倍の差が生じたことから、歯の間の清掃の臨床的有効性を証明しており、近年も同様の研究が報告されています。

 

デンタルフロスと歯間ブラシを比較すると、歯間ブラシの方がプラークの減少や出血の改善において良好な結果であったという報告が多い一方で、デンタルフロスの方が優れているという報告や成書は見られません。

2018年に報告された解析でも、炎症の改善を目的としたデンタルフロスの使用は推奨されず、歯間ブラシの方が臨床的に有効であったとされています。

しかし虫歯になりやすい人、歯周病になりやすい人、それぞれ口腔内の状況が違います。
狭い歯の隙間に無理やり歯間ブラシを通すと歯肉が退縮し、ブラックトライアングルという隙間ができ見た目が悪くなったり、歯と歯の間に虫歯ができやすい人はフロスの方が有効です。

自分にあった補助用具を正しく使用できることが1番なので、ぜひ歯科衛生士に相談してみてくださいね✨